復活したマルクス主義、NWO世界革命の野望
前回までの記事で「現代世界を破壊しているのはマルクス共産主義だ」と書いてきましたが、日本で共産主義を信じるのはお年寄りだけのイメージ。
あと十年もすれば日本のマルクス信者たちはこの世からいなくなるか施設入りして無力化しますので、日本の左翼が滅びることは確実です。
このため日本で左翼の脅威が語られることはほとんどなくなりました。
日本人は若い人たちだけではなく四十代、五十代の中年世代でも“左翼”の意味さえ知らない人が多くなっています。「“左翼とは”反日勢力のこと」「中韓の在日」という程度の認識らしい。
それで日本人の多くが世界中で起きている不可解な出来事について、都市伝説の語り手たちに教えられるまま「ユダヤ民族DSの支配」「イルミナティの犯罪」「中華思想の侵略」などといった話を信じているようです。
ところが世界的に見ると今マルクス主義は滅びるどころか復活しつつあります。
ここ数年の不可解な出来事――LGBTやBLM運動、ウイルス拡散に各国で起きている不正選挙など、おかしくなっていく世界の元凶はマルクス主義者たちです。
DS・イルミナティ・中華思想の陰謀論は、この真犯人を隠すために目くらましの濡れ衣でばらまかれています。
無名な個人がこう述べても全く信じてもらえないと思うので、アメリカの状況を記した書籍から引用していきます。
引用する書籍はまずこちらから。
マルクス主義は2008年リーマンショックで完全復活した
書籍1の前書きより。
翻訳者によればアメリカでマルクス主義は2008年のリーマンショックで復活を果たしました。
あたかもマルクスが予言した資本主義崩壊のごときリーマンショックが目の前で起きたからですね。
左翼である民主党オバマ大統領時代に起きたリーマンショックは計画的に実行されたのでは? と疑ってしまうほど彼らにとっては都合の良い展開でした。
書籍1の前書き、翻訳者より解説。
ここ最近、特に2008年から2023年までの情勢を鑑みたとき、本書のもととなった講義が70年以上前のものであるにもかかわらず、まるで現代の出来事に向けて書かれたかのようで驚きを禁じ得ない。しかし、この原因は極めて単純である。現在、世界的にマルクス主義が復活しているのだ。
――赤塚一範(翻訳者) 解説 Px
なるほど確かにリーマンショックの頃から黴臭いカルト思想が蘇り、LGBT・BLMなど別の名を看板に掲げて信者を集めるようになったようです。
あれ以来、LGBTやBLMの思想背景を知らない現代人は騙され取り込まれてしまいました。
ちなみにマルクス主義とケインズ主義が時を同じくして流行するのは、大戦後のアメリカや日本を見てもわかる通り歴史的事実であるし、ある意味当然の帰結でもある。資本主義を攻撃するマルクス主義に対抗しようとして、政府はバラマキ型のケインズ主義を採用し、大衆を取り込もうとするのだ。
――――解説 Pxi
まったく現在の状況そのものです。
日本でも財務省陰謀論が大流行しています。緊縮財政をやり過ぎた財務省のせいで長期デフレに見舞われたのは事実ですが、バラマキに当たる積極財政一辺倒もどうなのでしょうか? 何でも偏り過ぎはまずいでしょう。
では、唯物主義の何が問題なのか。その問題とは、唯物主義が反自由主義、反市場経済と結び付き、圧制を生み出すことである。誤解を恐れず簡単に言うとするならば、唯物主義とは、階級や物的生産諸力など物質的諸環境によって人間の思想は支配されるという思想であり、本書でミーゼスも指摘するようにマルクスの「手挽臼が封建主義を生み出し、蒸気挽臼が資本主義を生み出す」という言葉に集約されている。
ミーゼスに従えば、市場経済で生じるあらゆる出来事は、個々人の自発的な行動から生じる。つまり、現在の自分自身の境遇の改善に決定的に重要なのは、自らの行動であり、その行動を導く思想なのだ。ミーゼスは、「思想こそが人間と動物を分け、これが人間の本質である」とする。
――解説 Pxviii
ここで述べられている「思想」とは個々人自身の意思のことで、イデオロギーや宗教などの教義・教条のことではない。教条の奴隷となることは「意思を持つ」ことと正反対。
しかし、唯物主義の観点に立てば、自らの不遇は、自らの思想や行動に原因があるのではなく、市場経済や邪悪な資本家や資本主義制度が悪いのだ。自らの境遇は、階級や物的生産力など諸環境によって決まるのであり、境遇を改善するために、自らの思いや行いを変える必要などない。…(略)… このような、個々人の責任を問わない考え方は、一見すると人に優しく、人道的に見えるかもしれない。しかし、政府が人々の人生の責任を持つということは、人々の生活全般への政府介入を認めるということであり、人々はあらゆる細目にわたって政府の命令に従わなくてはならないということをも意味する。つまり、唯物主義の行き着く先は圧政や暴政なのだ。
――解説 xix
資本主義=完全自己責任論(因果律)→自由
共産主義=完全依存他責論(一神教)→独裁
さらにマルクス主義は、劣等感や嫉妬心という人の心に付け入る際に、ヒューマニズムという言葉で粉飾する。彼らによれば、資本主義は、強きものが弱きものを搾取する非人道的な体制であり、社会主義は、「弱気を助け強きを挫く」体制なのだ。たとえば、二〇一六年にある歴史家のエンゲルスの伝記が邦訳された際、作家の佐藤優氏は、「新自由主義的な弱肉強食の嵐が日本社会を席巻しつつある状況で、エンゲルスのヒューマニズムから学ぶべきことがたくさんある」と評した。誰しも、自分の責任を認めたくはないし、自らの弱さや欠点を正当化したくなるものである。しかし、そのような正当化をヒューマニズムと呼ぶべきではない。というのも、それで人間が成長することはないからだ。
――解説 xxii
西洋で「ヒューマニズム」とは「人間中心主義」すなわち「神を殺した末の完全独善」という意味。神はおろか道徳も善も否定し、人を食らう悪事を奨励します。
これを「人道主義」という漢語に訳したのは許せない犯罪。悪魔の反転。
自分たちのことを「弱気をたすけ強きを挫く」と定義しながら、勧善懲悪を憎む。彼らが願うのは勧悪懲善、善悪反転の世。つまり「弱き=悪」で「強き=善」だと言っているようなものです。
(書籍からの引用つづく)
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